がん治療認定医試験
2018年のがん治療認定医試験に登録しました。
がん治療認定医(General Clinical Oncologist )とは、
がん治療の共通基盤となる臨床腫瘍学の知識およびその実践を支える基本的技術に習熟し,医療倫理に基づいたがん治療を実践する優れた医師および歯科医師である。
したがって、がん治療認定医の資格認定に関しては,以下の要件を求めるものとする。
- がん治療の全相(初期診断から終末期医療まで)における標準的な医療内容に関して説明責任が果たせる。
- 外科治療,薬物療法,放射線療法など各々の専門領域において,その標準的治療に対し、指導医・専門医との連携のもとに適正医療の継続に協力できる医師と認定するに必要不可欠な知識,医療経験を有する。
- 外科治療,薬物療法,放射線療法など各々の専門領域において,先端医療(臨床開発研究)の内容が理解できる。
私の専門は泌尿器科ですが、他の領域のがんとの鑑別や他領域のがんの尿路浸潤の治療を行うことも多いです。なので、がん治療認定医を取得して、他領域のがんの知識もある程度持っていますよ、ということを示さなければなりません。
この資格を取ったからといって、給料が上がるわけでもありません。でも、医学部を卒業して10年未満の若いうちに、取得できるものはしておこうという心構えです。
10月末に試験があるのですが、先日、試験対策用のテキストが届きました。以前に合格した先輩や友人からは、消化器癌と血液がんがよく出題されるという噂を聞いているので、それらの領域から学習していこうと思います。
夏は尿管結石に注意! 腰痛になっている人は尿管結石かも。
おはようございます。夏場は尿管結石の季節です。
男性だと7人に1人、女性だと15人に1人が一生に一度は尿管結石になると言われています。
これくらい多い頻度だと、結石を患う人ってかなり多いはずですし、1回なった人は再発しやすいので、悩んでいる人も多いんじゃないでしょうか。
また、尿管結石は”痛みの王様”なんて言われているので、痛みに耐えきれなくてうちの救急外来に来院される方も多いです。
「腰が痛い」、「足の付け根が痛い」っていう理由で来る方が多いですね。リピーターの人は、「また結石になったかもしれない」って分かってらっしゃる状態で来院されます。
単純CT検査で診断します。あまり大きくない(直径10mm以下)だと、経過観察して自然にオシッコと一緒に出ることが多いです。大きい石だと、手術をして出しましょうって流れになりますね。
予防法は色々ありますが、一番重要なのは「水をこまめに飲むこと」です。
夏場は脱水気味ですし、尿量が少なくなります。すると、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムの過飽和が起きて尿管結石ができます。それを予防するためには、尿を薄めることが、一番重要で、手っ取り早いです。
そもそも、水分補給は夏の脱水や熱中症対策としても大事ですしね。
まとめ
・夏は水分補給が大事!
・腰が痛いと思ったら、尿管結石かな!?