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資産形成日記。医療知識の整理。

ヤンセンが前立腺癌新薬 "アパルタミド" を承認申請

こんばんは。

 

ヤンセン前立腺癌新薬 "アパルタミド (アーリーダ)" を承認申請しました。

 

アパルタミドは、経口アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害薬に分類されるらしいです。つまり、アステラスが販売しているエンザルタミド(イクスタンジ)と同様の作用機序を持つ薬剤というわけです。

 

ヤンセンファーマが、アステラスの前立腺癌治療薬の領地争いに決着を付けようとしている印象がある。

 

4年前くらいは、ヤンセンのザイティガ vs アステラスのイクスタンジ でバチバチ争っていた印象がある。お互いが勉強会を開きまくっていて、ドセタキセル後の去勢前立腺前立腺癌治療のパイを奪い合っていた。

 

私は、最初イクスタンジを使っていたと思います。ザイティガは、ステロイドを併用しなきゃいけないので、面倒臭いイメージがあった。周りの泌尿器科医も同じ印象を持っていたようで、最初はイクスタンジ優勢だったと思う。

 

ところが、2−3年前にザイティガ→イクスタンジの順で投与する方が去勢抵抗性前立腺癌の治療成績が良いことがデータで示された。さらに、1年前からホルモン感受性前立腺癌の一部の症例にザイティガが使える事になった。

 

今は、ザイティガの方を処方する機会が多くなったように思う。そこにきて、アーリーダの発売!このまま、前立腺癌ホルモン治療薬はヤンセンの独壇場となってしまうのか、、、

 

そのうち、イクスタンジとアーリーダを比較したデータが出てくると思うから楽しみに待っていたい。